トマト黄化葉巻病検査サービス
LAMP法を用いた植物病検査サービス TYLCV Detection
品名 |
Code No. |
包装単位 |
価格 |
備考 |
トマト黄化葉巻病検査サービス |
NE3523 |
10 検体用 |
50,600 円 |
|
製造元 (株)ニッポンジーン(検査実施 ㈱ ニッポンジーン マテリアル)
販売サイト e Genome Order
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
製品説明
本サービスは、お客様よりお送り頂きました「トマトの葉」(検体)を「トマト黄化葉巻病診断キット」を用いて遺伝子検査によってトマト黄化葉巻病ウイルス(TYLCV ; Tomato yellow leaf curl virus)の有無を検査するサービスです。
本サービスは、弊社の子会社であるニッポンジーン マテリアルにて検査を実施いたします。
特長
トマトの葉(検体)をお届けする専用容器に入れて送っていただくだけ。
きわめて高感度な検査です。
トマト黄化葉巻病は1990年代半ばに日本国内に侵入したトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)の感染により引き起こされるウイルス病です。
トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)が感染したトマトは葉の黄化や萎縮により生育不良を起こし、その結果、トマトの収量が減少します。
病徴が認められないトマトの葉や、無病徴のトマト黄化葉巻ウイルス抵抗性品種においても、トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)が潜伏している場合がありますので注意が必要です。
トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)はタバココナジラミによって媒介されますが、タバココナジラミは非常に微小な害虫であり、更に、薬剤への抵抗性があるタバココナジラミバイオタイプQの分布も拡大している為、ウイルス防除対策を困難にしています。
感染被害拡大を防ぐためには感染株を早期に発見し、対策を講じる事が必要です。
一般的に、トマト黄化葉巻病を発病したトマトは抜根・除去し、媒介虫であるタバココナジラミは農薬や黄色粘着板などを用いて徹底防除して被害拡大を防いでいます。
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製品内容
「トマト黄化葉巻病検査サービス」キット一式 (10検体用)
構成品 |
10検体用 |
保存 |
備考 |
検体保管用容器 |
10本 |
室温 |
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検査依頼書 |
1枚 |
室温 |
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検体管理番号お客様控え |
1枚 |
室温 |
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検体送付用袋 |
1枚 |
室温 |
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検体送付用着払い伝票 |
1枚 |
室温 |
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輸送方法
キットは、クロネココンパクト専用BOX(ヤマト運輸)にてお届けします。
サービスの流れ
- e Genome Orderサイトよりご注文いただき、ニッポンジーン マテリアルからお送りする「トマト黄化葉巻病検査サービス」キット一式をお受け取り下さい。
* 検査サービスキットの有効期間は、到着後2ケ月です。
- キットに入っている「検体保管用容器」にトマトの葉(検体)をそれぞれ1枚いれて、必要事項を記入した「検査依頼書」と一緒にクール宅急便(冷蔵タイプ)にてニッポンジーン マテリアルまでお送り下さい。
* 検体採取後は冷蔵保存し、2日以内にニッポンジーン マテリアルへ送付して下さい。
* 検体を一度に“まとめて”お送り下さい。
- お送りいただいたトマトの葉(検体)について遺伝子検査を行います。
- 検体到着後、2週間以内に検査結果の報告をメールでお送りします。
ご利用上の注意点
- 採取した検体は、添付の検体保管用容器に入れて冷蔵保存を行い、採取後2日以内に“クール宅急便(冷蔵タイプ)”にて弊社までお送り下さい。
検体の状態によっては、検査結果が得られない事がございますのでご注意下さい。
尚、お送り頂いた検体は検査終了後に廃棄処分する為、返却することは出来ません。
- 検体を一度に“まとめて”お送り下さい。
全ての検体が届いていない場合、残りを後から検査する事は出来ませんのでご注意下さい。
- 検査結果は、お送り頂いた検体に対する結果となります。
感染初期などでは、検体の採取場所によっては“検出されない”事もございますので予めご了承下さい。
- ご依頼者が管理されている植物以外の検査依頼はご遠慮下さい。
検査結果が原因で生じたトラブルについて弊社は一切の責任を負うことは出来ません。
- 検査サービスキットを送付してから、2ヶ月以内に検体を弊社までお送り下さい。
期間を越えると検査を行うことが出来ませんのでご注意下さい。
- 検体が到着後、2週間以内に検査結果をメールにてご連絡致します。
ニッポンジーン マテリアルからのメール(kensa-support @nippongene-analysis.com)が受信できるように、予め設定が必要な際はご対応をお願い致します。
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使用例
トマトの葉の採取について
検体採取に使用した“はさみ”等は、使用ごと(検体ごと)にアルコール配合されたウエットティッシュ等で拭き取って下さい。
同じ器具をそのまま別の検体に使用しますと、誤った結果が出るおそれがあります。
検査結果報告書の例
クリックすると別窓で拡大画像
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Q & A
- トマト黄化葉巻ウイルスには多くの系統があるが、どれでも診断できますか
- 現在日本国内で発見されている愛知系統、静岡系統、長崎系統、土佐系統の全てを診断できるように設計されています。
- 愛知系統、静岡系統、長崎系統、土佐系統の区別は可能ですか
- 全てを一様に検出するように設計しておりますので区別はできません。愛知系統、静岡系統、長崎系統を区別する方法については別途ご相談ください。
- 検出感度はどのぐらいですか
- 100 コピー程度のトマト黄化葉巻ウイルス DNA を 1 時間で診断できることを確認しています。
- 感染直後でも検出できますか
- 感染後、少なくとも 10 日間経過していれば確実に診断をおこなうことができます。
- 衣服の制約はありますか
- 圃場からトマト黄化葉巻ウイルス、タバココナジラミを持ち込まないよう、着衣、手袋の交換をこまめにおこなってください。その他、各施設において適切な防除措置を執ってください。
- 感染が見つかった場合はどうすれば良いですかか
- 専門の試験場等で詳細なウイルス検定を受けることをおすすめします。また、感染株は苗全体に感染が認められる場合があるので、疑わしい株は必ず根から抜き取り、ビニール袋等に密封して枯死させてから処分してください。感染していない葉や茎、実などもトマト黄化葉巻ウイルスおよびタバココナジラミの温床となりますので、絶対に露地に放置しないようにしてください。
- トマト黄化葉巻病はどのような病気ですか
- トマト黄化葉巻病はトマト黄化葉巻ウイルスの感染により引き起こされるウイルス病です。トマト黄化葉巻ウイルスが感染したトマトは葉の黄化や萎縮、生育不良を起こし、その結果、トマトの収穫量が減少します。現在、様々なウイルス防除対策が講じられておりますが、トマト黄化葉巻ウイルスを媒介するタバココナジラミは非常に微少な害虫であり、発見、駆除が困難であることから、被害は拡大の一途をたどっています。難防除病害であるため、早期防除対策が必要です。タバココナジラミを駆除し、早期に感染株を特定して廃棄してください。
- トマト黄化葉巻病およびタバココナジラミの発生状況はどのようにしたら分かりますか
- 各都道府県および市区町村、公的農林水産試験場、JA などから常に最新の情報を入手してください。
- タバココナジラミの駆除用薬剤はどこで調べれば良いですか
- 独立行政法人農薬検査所ホームページ、農林水産省農薬情報ホームページ、各種種苗会社、農薬会社などから情報を入手してください。
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資料 Data Sheet
リーフレット
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関連情報
参考文献
- Fukuta S, Kato S, Yoshida K, Mizukami Y, Ishida A, Ueda J, Kanbe M, Ishimoto Y. (2003) Detection of tomato yellow leaf curl virus by loop-mediated isothermal amplification reaction. J Virol Methods. 112 (1-2), 35
- 福田 至朗、吉田 桂子、神戸 三智雄 (2003) LAMP 法によるトマト黄化葉巻ウイルス検出技術の開発 ブレインテクノニュース112 (1-2), 35
- 福田 至朗、穴井 尚子、加藤 政司、吉村 幸江、深谷 雅博、矢部 和則、大矢 俊夫、神戸 三智雄 (2005) 簡易な鋳型調製によるloop-mediated isothermal amplification (LAMP) 法を用いたトマト黄化葉巻ウイルスの検出 関西病虫害研究会報
- Notomi T, Okayama H, Masubuchi H, Yonekawa T, Watanabe K, Amino N, Hase T. (2000) Loop-mediated isothermal amplification of DNA. Nucleic Acids Res. 28 (12): e63
- Prince AM, Andrus L. (1992) PCR: how to kill unwanted DNA. Biotechniques. 12 (3): 358
備考
- LAMP (Loop-mediated Isothermal Amplification) 法は、栄研化学株式会社により開発された日本産の等温遺伝子増幅法です。
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